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アップル(APPL)決算サマリー
日本の景気も、海外の大企業の状況によって左右されるだけに、アップルの決算状況は、把握しておきたいところです。
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アップル2019年第2四半期1月~3月期決算は、市場予想を上回るものでした。200ドル前後の株価も、決算発表直後に10ドル急騰しています。前回決算時に、230ドルから140ドルに急落した株価も復活してきました。再度、時価総額1兆ドルに迫る展開になってきています。
純利益:116億ドル
一株利益:2.46ドル(10%減)
海外売上げは四半期売上げ全体の61%
中国iphone販売不振 ハードウェア事業からの脱却が必要
2018年は、米中協議、ファーウェイの台頭など、中国中心にiphone端末の売上げが伸び悩み、業績が、大幅に落ち込みました。ハードウェアの販売には、ライバル企業の安い端末の普及や中国の付加価値税などの政策が絡み、大変苦戦したわけです。でも、中国市場をあきらめたわけではなく、中国での価格を引き下げることでiphoneの販売は継続しています。
サービス事業(ソフトウェアコンテンツ)の売上げを伸ばすことに注力!
今回は、ハードウェアでの苦戦から、方向転換して、サービス事業を大きく伸ばしたのが、アップルのすごいところだと思います。
決算時のリリース文を読むとわかりますが、「インフラとなる端末は、14億台を世界中に浸透させたから、今度はハードウェアの上でやれる事業を徹底的に伸ばそう!」って作戦なんですね。
アプリ販売の「アップストア」や音楽配信「アップルミュージック」、アイクラウドなどのサービス事業が、現在のアップルにはありますね。音楽配信は、予想以上に伸びているようです。
リリース文で、iPhoneの売上台数を公表しなかったが、これは圧力を受けてきたことだ。CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は、代わりに同社の他事業の取り組みに焦点を絞ろうとした。「3月期の結果は14億台以上のアクティブ端末を抱える当社のインストール基盤の強みを表すものであり、サービス事業は最高記録を達成し、ウェアブル、ホーム、アクセサリー分野も好調で、3月期の新記録を樹立した」とクック氏はリリースで語った。「iPadは過去6年で最高の成長を記録し、あとに控える革新的なハードウェア、ソフトウェア、サービスについても今まで以上に期待している。来る6月のアップルの第30回となるWorldwide Developers Conferenceで、デベロッパーやユーザーに新情報を届けることを楽しみにしている」引用:techcrunch
次に期待される「APPLETV+」や「Apple Card」などのソフトウェアコンテンツ
GSやマスターカードと提携し、iphoneのウォレットアプリ用のクレジットカードをリリースしたり、「APPLETV+」という広告なしの定期購入形式のサブスクモデルのストリーミングサービスも展開しようとしています。決済事業やコンテンツ事業をより充実させる形ですね。
参考 APPLETV+APPLETV+ 参考 Apple Cardの詳細、米国で今夏から使えるアップル製クレジットカードtechcrunchアップル、そしてGOOGLEもですが、ハードウェア自体を売ることには、今後も苦戦しそうな見立てのようです。サービス事業に注力していくのは、インフラとして人々の生活に根付くハードを持つ企業としては、自然なことかもしれません。
まだまだ、アップルもソフト面でやれることはたくさんありそうなので、今後の続伸にも期待です。
▼アップルの過去記事